製造業のお客様必見!「省エネ」「省CO2」対策のススメ

これまでの急速な動きから、徐々に現実路線へと進み始めている「カーボンニュートラル」ですが、昨今のエネルギー情勢の変化もあり、皆さまも「省エネ」「省CO2」対策への関心が高まっているのではないでしょうか。

今回は、製造業の皆さまを取り巻く環境と、今から取り組める省エネ対策について解説します。




企業を取り巻く背景:なぜ今、「省エネ」「省CO2」が重要なのか

企業を取り巻く環境は、今、大きな変化の波にさらされています。環境への配慮はもはや当たり前となり、取引先からの要求、従業員の意識、そして投資家の目線も、企業が「いかに環境に配慮しているか」を重視するようになっています。

特に重要になっているのが、「サプライチェーン全体」でのCO2排出量削減です。上場企業だけでなく、中小企業も例外ではありません。CO2排出量の算定・削減を求められる環境が急速に形成されつつあります。

企業にとって、以下のようなステークホルダーからの要請に応えないことは、企業価値を損なう大きなリスクとなります。


  • 取引先・仕入れ先: 環境対応に取り組んでいる企業の選択
  • 競合先: 競合他社が先行して取り組むことによる選ばれないリスク
  • 得意先・お客様: 環境や人権に配慮された製品・サービスのニーズ
  • 従業員・就活生: 自社が取り組むことで社会貢献への意識の高まり(ミレニアル世代、Z世代の意識の変化)
  • 投資家: 企業に対してESG経営を強く要請



大企業の要請動向とSBT(Science Based Targets)

大手企業は、サプライヤーに対して何を求めているのかを見ていきます。下記の表のとおり、CO2排出量の開示、削減の他に「SBTの設定」を求めています。

大手企業の具体的な要求事項(一部)は以下の通りです。


企業名業種要求事項サプライヤーに求める具体的な取組み
企業名業種要求事項サプライヤーに求める具体的な取組み
大和ハウス工業建設業SBT設定購入先サプライヤーの90%は、2026年度までにSBT目標を設定
トヨタ自動車輸送用機器削減要請年間3%のCO2削減に取り組む
ブリヂストンゴム製品SBT設定2026年までに購入した製品・サービスに関わる
ロッテ食品SBT設定カテゴリ1,2,4において、2019年度対比で23%削減
花王化学開示CO2不可の大きな原料を納入するサプライヤーは、排出量の回答の協力
アシックス製造業SBT設定主要サプライヤーに対し、取引要件として気温上昇を1.5℃に抑えるための排出目
標の設定や、再生可能エネルギー(電力)の導入を求める

出典)各社HPより新出光にて作成


SBTとは、パリ協定が求める水準と整合した温室効果ガス排出削減目標のことです。多くの企業が、サプライヤーにもSBTの設定を促し、サプライチェーン全体でのCO2削減を目指しています。

このような環境変化の影響で、SBTの設定は大手企業だけでなく、中小企業まで波及しています。2025年1月時点で、SBTi参加企業は国内で1,525社にのぼり、そのうち中小企業は1,165社が認定を取得しています。



新出光の省エネ診断ツールを活用したサポート

どの企業も「省エネ」「省CO2」を目指していく中、新出光では、お客様の省エネをサポートするために、独自の省エネ診断ツールを導入しました。


このツールは以下の特長を持っています:

  • モバイルPCで、その場で簡単に省エネ診断が可能
  • 業種別に蓄積されたデータをもとに、標準的なエネルギー使用量を算出
  • 省エネ対策導入時の投資回収シミュレーションが可能


これらの機能により、お客様のエネルギー使用量の現状を正確に把握し、最適な省エネ対策をご提案します。


新出光は、お客様の省エネ、CO2削減の取り組みを強力にサポートします。省エネ診断から、設備更新、補助金の活用まで、ワンストップで対応可能です。

お客様の課題解決、そして未来のビジョン実現に向けて、新出光は共に歩んでいきます。


まとめ:今こそ省エネ対策を強化するチャンス

企業を取り巻く環境は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて大きく変化しています。今こそ、省エネ対策を強化し、持続可能な企業へと進化するチャンスです。

新出光は、お客様の省エネ活動を全力でサポートいたします。省エネに関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

新出光の取り組みをまとめた専用ページもぜひご覧ください。

イデックス産業エネルギー https://ene.idex.co.jp/


文:エネルギー事業部 営業戦略課