オイルレポート7月13日号

市況総括

≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「±0円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「-2.0円」、補助金が「-2.0円」でした。(ガソリン全国平均は169.9円)

≪来週≫

次回の元売り改定は、全油種で「-0.2円〜+0.3円」の予測です。原油コストは「+4.0円〜+4.5円」、補助金は「+4.2円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)

【原油・為替総括】

1.イラン情勢の再緊迫で原油価格が急反発、一時76ドル突破
週後半にかけて中東情勢の緊張が再び高まり、原油供給への懸念が再燃しました。これにより連日下落していた国際指標の原油先物価格は急反発を記録。WTI原油先物は1バレル=70ドル台を回復し、北海ブレント原油先物も一時約2週間ぶりの高水準となる76ドルを超えるなど、地政学的リスクによる買いが優勢となりました。

2.OPECプラス有志7カ国、市場の供給不安に対応し8月からの増産を決定
OPECプラスの有志7カ国は5日、オンライン会合を開き、予定通り8月からの増産を決定しました。5カ月連続の増産となります。一時は中東の緊張緩和や需給緩和観測からサウジアラビアがアジア向け価格を引き下げるなど価格下落圧力が強まっていましたが、依然として根強い供給不安をカバーするための措置となります。

3.原油高再燃が日本の長期金利と為替を刺激、円安ドル高が加速
中東リスクの再燃に伴う原油価格の上昇は、日本の金融市場にも波及しました。エネルギー価格高騰によるインフレ長期化懸念から、日本の長期金利は約29年ぶりの高水準を記録。これを受けた日米金利差や貿易赤字の拡大懸念から、外国為替市場ではドル買い・円売りの勢いが強まり、円相場は再び162円台後半へと迫る急落を見せました。