
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「+0.1円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「+9.5円」、補助金が「+9.4円」でした。(ガソリン全国平均は170.0円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種で「-0.2円〜+0.3円」の予測です。原油コストは「+16.0円〜+16.5円」、補助金は「+16.2円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.フーシ派のタンカー攻撃でブレント原油100ドル台突入、「二重封鎖」懸念高まる
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海でサウジアラビアのタンカーをミサイル攻撃したことを受け、市場の供給不安が急拡大しました。イランによるホルムズ海峡の不透明感に加え、紅海での海上物流遮断リスクという「二重封鎖」の懸念から買いが殺到し、北海ブレント原油先物価格は一時1バレル=100ドル台を突破しました。
2.中東緊迫による原油高と「有事のドル買い」加速、円相場は163円台後半へ急落
中東情勢の緊迫化に伴う原油高騰が世界的なインフレ再燃懸念を招き、外国為替市場では有事のドル買いが加速しました。主要国市場でドル全面高が進む中、円相場は一時1ドル=163円99銭まで急落し、1986年11月以来約40年ぶりの円安水準を記録。エネルギー輸入国である日本の貿易赤字拡大懸念も円売りを後押ししました。
3.中東リスク起因の複合インフレ懸念、日本の長期金利上昇と市場のボラティリティ増大
原油100ドル超えと急激な円安の「複合ショック」を受け、日銀の早期追加利上げ観測が急浮上しました。日本の10年物国債利回りは一時2.7%台後半へ上昇し、2年債利回りも1995年以来の高水準を更新。株式市場でも半導体関連株の買いと原油高・金利上昇への警戒感が錯綜し、株価が大きく乱高下する展開となっています。
