
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「+0.3円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「+9.0円」、補助金が「+8.7円」でした。(ガソリン全国平均は169.8円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種「±0円〜+0.5円」の予測です。原油コストは「+6.0円〜+6.5円」、補助金は「+6円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.米国の「対イラン史上最強制裁」表明で地政学リスク再燃、WTI急反発
米国のベッセント財務長官が対イランで「史上最も厳しい制裁」を科す方針を表明し、具体策を発表すると明らかにしました。戦争長期化やイランからの原油供給途絶への警戒感が一気に高まり、買いが優勢となったことで、WTI原油先物価格は一時1バレル=82ドル台後半へと急反発しました。
2.7月貿易赤字が前年比4倍に拡大、中東緊迫による原油輸入単価上昇が直撃
財務省が20日発表した7月の貿易統計によると、貿易赤字が6,345億円に拡大しました。中東情勢悪化に伴う原油高と円安が重なり、円建て原油輸入単価は前年同月比で78%急騰。ホルムズ海峡の停滞を受けた米国等からの代替調達推進により原油輸入量は増えたものの、輸入額全体を大きく押し上げました。
3.日本政府、シリアへの経済制裁を9月追加解除へ、中東地域の安定化狙う
政府は中東シリアに対する経済制裁を9月にも追加解除し、欧米が解除済みの石油会社や銀行など16団体の指定を外す方針を固めました。2025年に始動した暫定政権の復興を支援し、日本が原油輸入の多くを依存する中東全体の構造的な安定と供給網の確保につなげる狙いがあります。
