
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「±0円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「+6.5円」、補助金が「+6.5円」でした。(ガソリン全国平均は169.9円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種「-0.5円〜±0円」の予測です。原油コストは「-6.5円〜-6.0円」、補助金は「-6円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.米国「イラン交渉」否定で原油急落が一転反発、一時84ドル台へ上昇
週半ばにかけて米国のイラン軍事行動延期や対話期待から急落したWTI原油ですが、米政府高官が「イランと対話・交渉を行っていない」と発表したことで供給懸念が再燃しました。地政学リスクの長期化が改めて意識され、買い戻しが殺到。WTI原油先物価格は4営業日ぶりに急反発し、1バレル=84ドル台を回復しました。
2.フーシ派によるサウジ原油タンカー攻撃、紅海周辺の物流リスク継続
イエメンの反政府勢力フーシが紅海でサウジアラビアの大型原油タンカーを弾道ミサイルで攻撃し、被弾した船体で火災が発生しました。ホルムズ海峡の緊迫化に加え、代替ルートである紅海航路での実質的な海上封鎖と攻撃継続が浮き彫りとなり、中東全域におけるエネルギーサプライチェーンの混乱が深まっています。
3.日本の7月貿易赤字拡大と原油調達多角化、国内産業への圧力懸念
中東情勢悪化に伴う原油高と円安の影響で、日本の7月貿易赤字が前年比約4倍の6,345億円に拡大しました。政府は中東依存脱却に向けた調達多角化支援策を打ち出しているものの、高止まりするエネルギー輸入単価や物流費の増加は、国内化学製品や生活必需品などの価格高騰を通じて企業や家計を圧迫しています。
