オイルレポート9月7日号

市況総括

≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「-0.2円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「-6.5円」(週次:-3.1/月次:-3.2)、補助金が「-6.3円」でした。(ガソリン全国平均は170.0円)

≪来週≫

次回の元売り改定は、全油種「-0.1円〜0.4円」の予測です。原油コストは「9.0円〜9.5円」、補助金は「+9.1円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)

【原油・為替総括】

1.米イラン衝突激化とバンス副大統領の発言で、原油先物が92ドル台へ高騰
米国とイランが約1カ月ぶりに攻撃を応酬し地政学リスクが再燃しました。イランによるバーレーン等への攻撃報道に加え、バンス米副大統領が船舶攻撃停止なき協議拒否を表明。和平協議の不透明感とホルムズ海峡の封鎖継続懸念からWTI原油先物は1バレル=92ドル台へ高騰し、7月中旬以来の大幅な週間上昇率を記録しました。

2.中東産油国による「迂回パイプライン」拡張の動きと日本の関与
ホルムズ海峡の封鎖リスク長期化を受け、中東産油国で原油輸送の迂回ルート構築が加速しています。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)は波止場・パイプラインの拡張を進め、クウェートも隣国連携を模索。原油の8割以上を同地域に依存する日本も、安全航行確保と新たな供給網構築に向けた支援に乗り出しています。

3.原油高急伸とグローバル金利上昇が株価を圧迫、世界市場にリスク波及
中東情勢悪化に伴う原油価格の上昇とインフレ再燃懸念は、グローバルな金融市場を揺さぶっています。米・欧・日本の長期金利が高止まりする中、エネルギーコスト増が企業業績を圧迫するとの警戒感から日経平均をはじめとする世界主要株価指数が軒並み大幅下落するなど、有事の売り圧力が強まっています。