オイルレポート9月28日号

市況総括

≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、シルバーウィークによる連休で改定なしでした。
先週改定は、全油種で「±0円」の改定となりました。元売り3社の改定は、原油コスト「+15.0円」、補助金が「+15.0円」でした。(ガソリン全国平均は169.9円)



≪来週≫

次回元売り改定は、全油種「-0.4円〜+0.1円」の予測です。原油コストは「±0円〜+0.5円」、補助金は「+0.4円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
(現状、月次調整コストは不算入)

【原油・為替総括】

1.米イラン停戦協議の報道とフーシ派サウジ攻撃で、原油価格は乱高下
米国とイランの戦闘終結に向けた協議報道が伝わり停戦期待から原油価格が急反落する局面があったものの、イエメンのフーシ派によるサウジアラビア攻撃表明を受け地政学リスクが再燃しました。原油供給不安が根強く残る中、WTI原油先物は1バレル=98ドル前後まで上昇するなど依然として上下に激しい展開が続いています。

2.サウジが危険な紅海ルートを避けホルムズ経由へシフト、原油輸出量が急増
紅海側の主要パイプラインが攻撃を受けた影響で、サウジアラビアは紅海経由の輸送からホルムズ海峡を経由するルートへの切替を進めました。これによりサウジの9月原油輸出量は大幅に増加し、中東での緊張発生以降で最高水準を記録。迂回ルートの機能低下に伴う供給網の再編が鮮明となっています。

3.アジアの9月原油輸入量が回復傾向も、エネルギー価格高でインフレ懸念継続
データ分析企業等の集計によると、アジア全体の9月の原油輸入量は日量2,396万バレルに達し、中東情勢緊迫化以降で最高水準まで回復しました。しかし中東情勢の長期化に伴う原油・石油製品のプレミアムは高水準を維持しており、世界的なエネルギー価格高騰を通じたインフレ圧力が中央銀行や金融市場の重荷となっています。