
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「-0.2円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「-8.5円」、補助金が「-8.3円」でした。(ガソリン全国平均は170.2円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種「±0円〜+0.5円」の予測です。原油コストは「+0.5円〜+1.0円」、補助金は「+0.5円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.中東でのタンカー攻撃再燃によりWTI原油が91ドル台へ急反発
中東海域における原油タンカーへの攻撃が再び激化したことを受け、海上輸送不全とエネルギー供給途絶への懸念が急拡大しました。週前半に一時86ドル台まで下落していたWTI原油先物価格は一転して急反発し、8日夜から9日未明にかけて1バレル=91.49ドルまで買い進められる展開となっています。
2.G7による石油協調放出合意と米軍増派、上値圧迫と地政学リスクが錯綜
中東緊張化に伴う原油高に対してG7が石油緊急備蓄の協調放出で合意し、価格下押し要因となった一方、米国による中東地域への軍事増派報道が伝えられました。供給緩和措置への期待と有事拡大・長期化リスクへの警戒感が交錯し、原油相場は1バレル=90ドル前後を挟んで非常に荒い値動きが続いています。
3.ホルムズ海峡「通常航行停止」下でのパイプライン迂回と中東輸出の回復
ホルムズ海峡でのタンカー通常航行(AIS作動航行)が実質停止状態にある中、サウジアラビアやUAEは海峡を回避する陸上パイプライン(ヤンブー港やフジャイラ港経由)の活用を本格化させています。迂回ルートの稼働拡大により中東からの原油輸出量は微増傾斜にありますが、迂回拠点への途絶リスクも残されています。
