
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「+0.3円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「-8.5円」、補助金が「-8.8円」でした。(ガソリン全国平均は169.7円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種で「-0.3円〜+0.2円」の予測です。原油コストは「-12.0円〜-11.5円」、補助金は「-11.7円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.米イラン覚書合意により原油価格が急落、一時80ドルを割り込む
中東情勢の緊張緩和が進む中、米国とイランの戦闘終結に向けた覚書合意が成立しました。原油の安定供給への期待感が一気に広がったことで、国際的な指標であるWTI原油先物価格は今週にかけて急落。先週末には前日比で約5%安を記録し一時1バレル=80ドル台前半まで下落、その後も下値を探る展開が続いています。
2.ホルムズ海峡の通航正常化、スーパータンカーの往来が再開
米イラン間の協議進展と合意署名を受け、一時期緊迫していた中東の海上物流が急速に改善しています。今週に入り、世界的な原油輸送の要衝であるホルムズ海峡では、多数の大型石油タンカー(VLCC)が航行を再開したことが確認されました。地政学的リスクによる実質的な封鎖懸念は大幅に和らいでいます。
3.ロイター短観:中東リスクは緩和も、国内産業への残存影響に警戒感
6月のロイター短観では国内景況感の改善が示された一方、中東情勢の影響が遅れて顕在化しています。一部製造業ではナフサなど石油化学製品の調達遅れによるマイナス影響が報告されました。足元では緊張が緩和しているものの、これまでの原油高や円安に伴う仕入れ価格の上昇分が、先行きへの警戒感として根強く残っています。
