オイルレポート7月21日号

市況総括

≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「+0.3円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「+5.0円」、補助金が「+4.7円」でした。(ガソリン全国平均は169.9円)

≪来週≫

次回の元売り改定は、全油種で「-0.4円〜+0.1円」の予測です。原油コストは「+7.5円〜+8.0円」、補助金は「+7.9円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)

【原油・為替総括】

1.イランがホルムズ海峡再封鎖を宣言、原油は一時80ドル超へ急騰
6月に結ばれた米国とイランの暫定停戦合意が崩壊し、両国の攻撃応酬が再燃しました。イランが12日に原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の「再封鎖」を宣言したことで供給途絶懸念が急拡大。先週まで70ドル台前半だったWTI原油先物は、一時1バレル=81ドル台、北海ブレントも84ドル台へと急騰しました。

2.米国が対イラン「海上封鎖」再開を宣言、金融市場に緊張走る
イランの海峡封鎖宣言に対し、トランプ米大統領は13日、対イラン「海上封鎖」の再開を宣言しました。さらに海峡を通航する船舶から20%の通航料を徴収する構想を主張。これを受けて外国為替市場では有事のドル買いが強まり、インフレ長期化への警戒からIMFも世界経済の耐久力へのリスクを警告しています。

3.日本政府「7月の原油調達は前年並み100%確保」、脱中東を急加速
ホルムズ海峡の再封鎖という緊迫事態を受け、日本政府は関係閣僚会議を開催しました。高市首相は、米国、アゼルバイジャン、メキシコなど中東域外からの代替調達を急拡大させたことで、7月は中東を経由せずに前年並みの量を確保できる見通しを表明。2028年3月末までの石油安定供給に目処をつけました。