
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「-0.3円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「+11.0円」(月次コスト+1.1含む)、補助金が「+11.3円」でした。(ガソリン全国平均は170.1円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種で「-0.2円〜+0.3円」の予測です。原油コストは「-9.5円〜-9.0円」、補助金は「-9.3円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.米イラン攻撃停止表明もホルムズ海峡の運航停滞が続き、原油相場は乱高下
米国とイランが攻撃停止を相次いで表明し、一時的な地政学的緊張の和らぎが見られたものの、ホルムズ海峡での米軍封鎖と通航制限は継続しています。出航タンカー数が低水準にとどまる供給懸念と外交協議進展への期待感が交錯し、WTI原油先物は80ドル前後を挟んで荒い値動きとなりました。
2.フーシ派によるサウジ製油所攻撃で紅海迂回ルートの供給リスクが拡大
イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアのジザン製油所やインフラ施設を攻撃しました。ホルムズ海峡の通航難航を受け、サウジはパイプラインで紅海側へ迂回させる供給手配を急いでいましたが、主要拠点や紅海周辺への攻撃波及により、エネルギー供給網全体のリスクと輸送コストが増大しています。
3.世界的な原油高と供給懸念でガソリン・化学品価格が上昇、主要国経済を圧迫
中東情勢の長期化に伴う原油価格の高止まりを受け、世界各国でガソリンや石油化学製品の価格転嫁が加速しています。エネルギー調達コストと物流費の高騰は主要国の企業物価や消費者物価を押し上げており、中央銀行による金融緊縮の長期化観測とともに世界的な景気減速リスクへの警戒感が高まっています。
