
市況総括
≪今週≫
今週の元売り仕切り価格は、全油種で「-0.3円」の改定となりました。原油コストは元売り3社ともに「-9.5円」、補助金が「-9.2円」でした。(ガソリン全国平均は170.1円)
≪来週≫
次回の元売り改定は、全油種「-0.2円〜+0.3円」の予測です。原油コストは「-2.0円〜-1.5円」、補助金は「-1.8円」の見込みです。(ガソリン全国平均は170.0円)
【原油・為替総括】
1.米高官のイラン合意を示唆する発言で原油価格が75ドル台へ急落
ベッセント米財務長官がホルムズ海峡の開放に向けたイランとの合意成立の可能性に言及したことを受け、市場の供給不安が大きく後退しました。これを受けてWTI原油先物価格は一時1バレル=75ドル台まで前日比6%超急落し、原油安に伴うインフレ懸念和らぎから世界的な株高を牽引する展開となりました。
2.ホルムズ海峡の航行安全を巡る協議進展、輸送正常化への期待拡大
ルビオ米国務長官やイラン外務省は、オマーンを仲介としたホルムズ海峡の安全航路確保に向けた協議が継続していることを明らかにしました。世界の石油輸送の約2割を占める大動脈の機能不全が解消に向かうとの見方が強まり、地政学的リスクに伴うプレミアムの剥落が相場の下押し圧力となっています。
3.中東リスクの乱高下と供給構造変化、市場は協議の行方に神経質
7月下旬のフーシ派による攻撃等で一時高騰した原油相場ですが、8月に入り一転して地政学リスク緩和による調整局面を迎えています。一方で協議難航時の再急騰懸念や、米州等への供給構造シフトの動きも加速しており、市場参加者は過渡期にある中東情勢の発表一つひとつに敏感な反応を続けています。
